佐倉土壁の家
●設計事例の所在地:
千葉県佐倉市
●面積(坪):
26坪
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
平屋構造になっており、2階は小屋裏空間を利用しています。2階のない部分は屋根形を現した吹き抜けになっています。
床、天井は無垢の杉材、壁は竹木舞荒壁に土塗り仕上げです。
建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望:
伝統構法で建てたいが建築費が高額になること。
依頼者があなたに依頼した決め手:
分離発注やワークショップを用いることにより予算内に納まりそうなこと。
コストや構法の説明が明確で信用できそうだと思ったこと。
設計事例の印象が良いこと。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
地元の木材を大工手刻みで組み、竹木舞土壁を耐力壁とした伝統構法の住宅です。
施主や設計者の友人や公募で集めた人でワークショップを行い土壁の下地を施工することにより、薪ストーブが楽しめる伝統構法の家という施主の希望を叶えることができました。
依頼者の声:
「高野さんでなければこの家は出来なかったと思います。とても感謝しています。」(2022年年賀状より)
その他の画像:
土間を広く取り薪ストーブを設置しています。
土間は琉球石灰石を混ぜたモルタルの研ぎ出し仕上げ、炉壁は十和田石張りです。
天井を連続させて広く見せています。
作り付けキッチンの奥の壁は石州瓦タイルを張っています。
ロフトからの見下ろし。
対流を促すためにシーリングファンを設置しています。
竹木舞、荒壁は素人ワークショップで施工しました。
木舞土壁は昔は家の人や近所の人の手で施工されていたもので、適切な材料を使えば素人の施工でも十分な構造耐力を得ることができます。
荒壁土は埼玉の荒木田土を使用しました。
素人が塗った荒壁の上に左官職人がムラ直し、中塗り、仕上げ塗りと塗り重ねるので、それほど上手くなくても問題ありません。
土壁の外部に断熱材を入れ、杉板張りで仕上げました。